実は「広域」と「狭域」があります
通信制高校というと、
- 登校日数は自分で選べる
- レポート提出はネットで完結
- 場所に縛られない自由な高校
というイメージを持たれがちです。
そのため、
「日本全国どこに住んでいても入学できるんでしょ?」
と思われることがよくあります。
ですが、実はそう単純ではありません。
通信制高校にも、
入学できる地域のルールがちゃんとあります。
通信制高校は2種類に分かれる
通信制高校は、
入学できる地域の範囲によって、次の2つに分かれます。
- 広域通信制高校
- 狭域通信制高校
名前だけ聞くと難しそうですが、
要は「どこまで住んでいてOKか」の違いです。
広域通信制高校とは?
「わりと遠くてもOK」な通信制高校
広域通信制高校は、
3都道府県以上の地域から入学できる通信制高校です。
多くは私立高校で、
- 複数のキャンパス
- 各地のスクーリング会場
を用意し、全国から生徒を募集しています。
中には、
- ほぼ全国OK
- 一部の都道府県だけNG
といった学校もあります。
ただし、
「全国47都道府県すべてOK」な学校は意外と少数派です。
狭域通信制高校とは?
「ご近所さん限定」な通信制高校
狭域通信制高校は、
学校のある都道府県+隣接する1都道府県程度
からしか入学できません。
ここで注意したいのが「隣接」の考え方。
たとえば神奈川県の場合、
東京都・山梨県・静岡県と隣接していますが、
- 東京都が認定されたら
- 山梨県・静岡県は対象外
ということも普通に起こります。
「隣り合ってるからOKでしょ?」
とはいかないのが、少しややこしいところです。
公立通信制高校は、ほぼ狭域です
公立の通信制高校は、
ほとんどが狭域通信制高校です。
入学条件は、
- 該当する地域に居住している
- もしくは勤務地がある
ことが基本。
例:東京都の公立通信制高校
- 一橋高校
- 新宿山吹高校
- 砂川高校
条件は
「都内に居住または勤務していること」。
住んでいる場所次第では、
そもそも選択肢に入らないこともあります。
広域と狭域の違いで大事なのは「サポート」
ここで大切なことを一つ。
広域か狭域かは、あくまで入学範囲の違いです。
それだけで、良し悪しは決まりません。
入学を検討する際に必ず確認してほしいのは、
- 必要なサポートが受けられるか
- 学費は無理なく払えそうか
この2点です。
学費の安さから
「とりあえず公立で…」
と選ばれる方も多いですが、
一番大切なのは、本人に合ったサポートがあるかどうかです。
公立通信制と私立通信制、どちらがいい?
ここもよく聞かれる質問です。
結論から言うと、
向いている人が違います。
公立通信制高校が向いている人
公立通信制高校は、もともと
- 働きながら学ぶ社会人
- 資格取得や昇進のために高卒資格が必要な人
を想定して作られた学校です。
そのため、
- 不登校のケア
- 生活リズムのサポート
- 大学受験対策
といったことは、
基本的に想定されていません。
✔ 一人で登校できる
✔ 勉強は自学自習で進められる
こうしたタイプの方には、公立でも十分でしょう。
私立通信制高校が向いている人
一方、私立の通信制高校は、
- 不登校経験のある生徒
- 起立性調節障害など体調面に不安がある生徒
- 集団生活に少しずつ慣れたい生徒
を前提に作られている学校が多くあります。
- 学習面のサポート
- 生活面のフォロー
- 大学受験指導
に加えて、
- ダンス
- eスポーツ
- 芸術・IT
など、「やりたいこと」をコースにしている学校も増えています。
その分、
学費は全日制の私立高校と同程度になることが多いですが、
卒業率や進学率は高い傾向にあります。
結局、どちらを選べばいい?
まとめると、
- 一人で動ける・勉強も自己管理できる
→ 公立通信制高校 - 何かしらのケアやサポートが必要
→ 私立通信制高校
という考え方が、一つの目安になります。
ただ、最近の傾向としては、私立の通信制高校が増えてきており、ほとんどの生徒は私立の通信制高校に行くケースが多いように感じます。実際、公立の通信制高校を卒業できる生徒は、普通に昼間に全日制の高校に通えてしまうことが多いので。
まとめ:通信制高校はどこの都道府県からでも入学できるの?
- 通信制高校はどこでも入れるわけではない
- 「広域」「狭域」で入学できる地域が違う
- 私立の通信制高校は「広域」がほとんど
- 引っ越し前の方は、住民票を移すまえに出願すると問題になることもあるので、事前に入学先の通信制高校に確認しましょう!
