通信制高校って、毎日行かなくていいの?

私が勤務していたのは、都内にある通信制高校のサポート校。
生徒数はだいたい40〜50名ほどでした。

しかし、教室にいたのは大体毎日5~10名くらいでした。

なぜなら、通信制高校は、毎日通う必要はないからです。

毎日登校する生徒もいれば、
「え、今年もう会ったっけ?」
というくらい、年に数回しか来ない生徒もいます。

ここでよく聞かれる質問。

年に数回しか出席しなくて、単位って取れるの?
もしかして卒業できちゃうの?

答えは──
サポート校によるけど、基本的には「問題ない!」です。

ただし、通信制高校によっては、週5で通学するコースがあったりしますので(学費も高額)、その場合はそれに合わせて登校する必要はあります。


単位を取るために必要なことは、ちゃんとあります

もちろん、「何もしなくてOK」というわけではありません。

単位を取るためには、次の4つが必要です。

  1. レポート
  2. 視聴票
  3. スクーリング
  4. テスト

この4点セットは必須です。
逃げられません。人生と同じです。

ただし、このうち
①レポートと②視聴票は自宅でOK

私が勤務していたサポート校の提携高校では、
オンラインで課題を進める仕組みだったので、
ほとんどの生徒がスマホで課題をやっていました。

大人としては思うわけです。
「いや、タブレットとかパソコンのほうが効率いいでしょ?」と。

でも、子どもは言います。
「スマホがいい」

やはり、毎日何時間もスマホに触れている現代の子供にとって、スマホは正義なのですね。。


スクーリングとテストは、ちゃんと行きましょう

③スクーリングと④テストは、
サポート校ではなく指定された会場で行われます。

都内の場合、大学の教室を借りて、
年に3回ほど実施されていました。

その日は、40人くらいの教室で授業を受けます。
雰囲気は、ほぼ全日制高校。

テストも同様で、
これは卒業に必須なので、どうしても行かなきゃいけません。

ここはさすがに
「行かなくても何とかなる」
という世界ではありません。


つまり、通うかどうかはかなり自由

話をまとめると、

  • スクーリングとテストは必須
  • それ以外は、出席が義務ではない

というわけで、
キャンパスに行くかどうかは、生徒の自由なんです。


サポートする側の本音を言うと…

スタッフの立場から正直に言うと、
週に1回でも来てくれる生徒は、かなりありがたいです。

なぜかというと、

  • 課題を計画的に進めてくれる
  • 生活リズムや様子がわかる
  • 何かあっても早めにフォローできる

いいことだらけ。

一方で、
まったく来ない生徒にありがちなのがこのパターン。

締め切り直前に、突然まとめて来る

こちらから何度も連絡

教室で先生と一緒に必死で課題

これが一気に何人も重なると、スタッフのメンタルもなかなかやられます。


学習面の、ちょっと正直な話

教室では、基本的に教科書を見ながら課題を進めます。

ただ、中には
教師用の解答をそのまま丸写しする生徒もいます。

しかも、それが
「まぁ…現実的にはそうなるよね」
と、事実上黙認されている場面もありました。

正直、
「これでいいのか?」
と悩むことも多かったです。

中学校レベルの学力が身についていない状態で、
高校レベルの問題を解くのは、かなり難しい。

一方で、
中学内容を一からやり直すには、
数百時間の学習が必要になります。

そこまで取り組める生徒は、残念ながら少数派。

結果として、
「単位を取るために丸写し」
という、あまり理想的ではない状態が生まれます。

もっとも、これは
全日制高校の補講課題でも見られる光景なので、
通信制高校だけの問題ではないのかもしれません。


それでも、サポート校の良さはここ

少しネガティブな話が続きましたが、
サポート校の一番の魅力は、先生との距離が近いことだと思います。

私自身、本当にたくさんの生徒の話を聞きました。
それは今でも、良い思い出です。

ちなみに私は全日制高校出身ですが、
当時の先生の印象はというと……

  • 偉そう
  • とっつきにくい
  • なぜか急に怒る

あまり良い記憶はありません。

だからこそ、
「自分が教育現場に立つなら、どんな存在でいたいか」
と考えたとき、
親しみやすい先生でいたいと思いました。


アットホームな教室の風景

教室にいる生徒は、

  • 少ない日は1人
  • 多くても10人くらい

ということがほとんど。

そのため、
一人の生徒と何時間も話すことも珍しくありません。

話題は本当にいろいろです。

  • 全日制高校を辞めた理由
  • 親や友人との関係
  • アルバイト
  • 恋愛

気づけば、
一人の相談をきっかけに、
他の生徒も輪に入ってくる。

そんな、ちょっと不思議で、
でもとてもアットホームな空間でした。


良い先生に出会えたら、それは大きい

通信制高校のサポート校で、
信頼できる先生に出会えたら
それはきっと、高校生活を前向きに過ごせる大きな要素になります。

学校の形は違っても、
人との出会いは、やっぱり大事。

私はそう感じています。

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