これは現役だったときによく聞かれたことですが、私は複数の通信制高校で勤務していたわけではないのでどうしてもバイアスがかかってしまっていることを前提にお話ししましょう。
通信制高校は「どこでもいい」わけじゃない
子どものタイプ別・向いている学校の考え方
通信制高校を探し始めると、
「結局、どこがいいんですか?」
という質問をよく受けます。
ただ、先に結論を言ってしまうと——
通信制高校に“万人向けの正解”はありません。
大事なのは、
その子のタイプに合っているかどうか。
ここを間違えると、
「せっかく転校したのに、また合わなかった」
ということが起きてしまいます。
タイプ① 好奇心が強く、基礎学力もある子
向いている学校の特徴
- 自分で調べるのが苦じゃない
- 指示がなくても動ける
- パソコン・ネットに抵抗がない
- 将来やりたいことが、うっすらでも見えている
このタイプの子は、
自由度が高く、自己管理が求められる通信制高校が向いています。
具体例
- N高・S高などのオンライン型通信制高校
- ICT・プログラミング・動画制作などに力を入れている学校
こうした学校は、
- 授業の多くがオンライン
- 課題管理も自己責任
- 先生が常に横にいるわけではない
という環境です。
言い換えると、
「自由」と「放置」は紙一重。
でも、
- 好奇心があり
- ある程度の学力と自走力がある
子にとっては、
これ以上ないくらい伸びる環境でもあります。
タイプ② 学力は普通〜やや不安。でも意欲はある子
向いている学校の特徴
- 一人だとサボりがち
- でも、声をかけてもらえれば頑張れる
- 進学や資格取得も視野に入れたい
このタイプには、
通学型キャンパスがあり、サポートが手厚い通信制高校が合います。
ポイント
- 週1〜3日の通学コースがある
- 学習計画を一緒に立ててくれる
- 先生との距離が近い
「全部自由」だと崩れるけど、
「全部管理」されると苦しい。
そんな子には、
半分自由・半分伴走くらいの環境がちょうどいいです。
タイプ③ 学力もコミュニケーションもかなり不安な子
向いている学校の特徴
- 勉強が苦手
- 人と話すのも緊張する
- 不登校期間が長い
- まずは生活リズムを整えたい
このタイプの子には、
サポート校が併設・連携している通信制高校が現実的です。
なぜサポート校が必要?
通信制高校そのものは、
「単位認定」と「卒業資格」を出す場所。
日常的な学習サポートやメンタル面のケアは、
サポート校が担っているケースが多いのです。
- 勉強を横で一緒に見てくれる
- 人間関係のトラブルを早めに拾ってくれる
- 「今日は来ただけでOK」という日もある
学力やコミュ力が低い=ダメ、ではありません。
今は“立て直しの時期”なだけという子も本当に多いです。
タイプ④ とにかく今は「休みたい」子
向いている考え方
- 進路を急いで決めなくていい
- まずは在籍を切らさない
- 最低限、卒業条件を満たす
この場合は、
- 登校日数が極端に少ないコース
- オンライン中心
- サポート校は「必要になったら使う」
という選び方もあります。
大切なのは、
退学して“空白期間”を作らないこと。
動けない時期に、
無理に「正解の学校」を決めなくても大丈夫です。
よくある失敗パターン
- 親の理想で学校を選ぶ
- 偏差値や知名度だけで決める
- 「普通の高校っぽさ」を求めすぎる
通信制高校は、
**「普通に戻る場所」ではなく
「その子に合った形で進み直す場所」**です。
最後に:学校選びで一番大切な視点
通信制高校選びで大事なのは、
「この学校なら、卒業まで続けられそうか?」
これに尽きます。
- 勉強ができるか
- 有名かどうか
よりも、
- その子が潰れずにいられるか
- 支えてくれる大人がいるか
を基準に考えてみてください。
どこの通信制高校でも、無料の見学会や相談会をやっていますので、面倒くさがらずに複数校必ず見学をしてみてください。同じ通信制高校でもサポート校によって全然雰囲気や学費も異なります。気が沈んでいるときはどうしても腰が重くなってしまいがちですが、保護者の方が率先してお子さんを見学会に複数連れていってあげることが、何より大事です!
