全日制高校を辞める前に、ちょっと待ってほしい

「学校に通うのがつらい」
「出席日数が足りなくて、先生から退学を勧められている」

こんな状況になると、
頭の中でこんな声が聞こえてきます。

「もう、高校を辞めるしかないんじゃ…?」

でも、ちょっとだけ待ってください。
その決断、5分でいいので保留にしてほしいんです。


全日制高校 → 別の全日制高校、実はかなりレア

まず知っておいてほしい現実があります。

全日制高校から、別の全日制高校への転校。
これ、かなり難易度が高いです。

現場感覚でいうと、
100人に1人いるかどうか

「今の学校が合わないから、別の全日制に行こう」
という発想自体は自然ですが、
残念ながら、現実はなかなか厳しい。

レアポケモンくらいの確率、と思ってもらってOKです。


そこで出てくるのが「通信制高校」という選択肢

全日制高校を辞める前に、
一度でいいので通信制高校を見学してみてください。

通信制高校には、こんな特徴があります。

  • 出席日数にそこまで縛られない
  • 自分のペースで学習できる
  • 全日制高校で取った単位を引き継げる

「今の環境が合わない」だけであって、
学ぶ気がなくなったわけではない子にとって、
かなり現実的な選択肢です。


高校卒業には「2つの条件」があります

ここ、めちゃくちゃ大事なので覚えてください。

高校を卒業するために必要なのは、次の2つです。

  • 74単位以上の修得
  • 3年以上の在籍期間

全日制高校に通っていると、
この条件を意識することはほとんどありません。

でも、進路を考え始めた瞬間から、
この2つは急に存在感を増してきます。


単位は引き継げる。でも在籍期間は「リセット注意」

良いニュースから。

全日制高校で修得した単位は、
通信制高校に転校しても引き継げます。

ここで安心してはいけません。
問題はもう一つ。

在籍期間は、途切れるとアウトです。

たとえば、

  • 高校1年生が12月中旬に退学
  • 翌年1月から通信制高校に入学

この場合、
たった半月の空白があるだけで、
同級生と同じタイミングで卒業できなくなります。

せっかく同級生と同じタイミングで卒業できる可能性があるなら、それに越したことはないですよね?


退学前にできる、いちばん大切な選択

ここがこの記事で一番伝えたいポイントです。

たとえ今、学校に通えていなくても、
「在籍している権利」自体はあります。

だから、

  • 先に転校先(通信制高校)を探す
  • 退学ではなく「転入」という形で移る

この順番が、とても大事。

学校を辞めてから考えるのではなく、
辞めずに次の居場所を見つける。

それだけで、
卒業時期も、選択肢も、大きく変わります。


全日制高校に「残る」という選択も、もちろんアリ

もちろん、

  • クラス替えで人間関係が改善する
  • 環境が変わって通えるようになる

こうした理由で、
全日制高校に在籍を続ける選択もあります。

ただし、ひとつ注意点。

1年間のうち3分の1以上欠席すると、
全日制高校では単位修得がかなり厳しくなります。

「頑張れば何とかなる」は、
ときに頑張りすぎになってしまうこともあります。


保護者の方へ

保護者の方には、

  • 全日制高校に残る道
  • 通信制高校に転校する道

この両方を選択肢として提示してほしいと思います。

どちらか一択にせず、
「今は選んでいい時期なんだよ」と伝えること。

進路に、正解・不正解はありません。

大切なのは、
お子さんが高校卒業までたどり着ける、現実的な道を選ぶこと。

遠回りに見えても、
ちゃんとゴールに着く道は、意外とたくさんあります。

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