不登校で中学校にほとんど行ってませんが通信制高校に入れますか?

私が勤務していたとき、このような質問もよく頂きました。

結論から言うと、入れることが多いです!

多くの通信制高校では、学力の入学試験はなく、形式的な面談などで行われます。

通信制高校ではどこも生徒数を確保することに必死になので、基本的に本人が望んでいないのに親が無理やり入学させようとしている、などといった場合を除けば入学できることがほとんどです。

私が勤務していた通信制高校のサポート校でも、何百人と面談をしてこちらから断ったことは1回もありませんでした。

中学校は通えなかったけど、高校は頑張ってみよう。自信はないけれど。

そんな気持ちのお子さんも、ぜひ挑戦させてあげてください。

ただ、入学できるからといって、卒業できるとは限りません。

中学校にほとんど行けてない場合、高校レベルの内容のレポートや視聴票といった課題を自力でこなしていくのはなかなか大変です。先生や保護者に手伝ってもらいながら課題をこなしても、今度はスクーリングやテストがあります。スクーリングは遠方まで行かなければいけないこともあるので、ずっと家にいることに慣れてしまったお子さんの場合、スクーリングが精神的に大きなハードルになることが多いです。このあたりは、サポート校形式の通信制高校の場合、どの程度先生がサポートしてくれるのか事前に見学に行った際にしっかり確認しましょう。

また、学費についても注意です。

通信制高校の場合、単位を落としてしまった場合は、単位の再履修に就学支援金が適用されないため、保護者の方は翌年以降の学費が上がってしまうリスクを事前に理解しておく必要があります。

たとえば、入学して1年目に、25単位を履修して、すべて単位を落としてしまったとします。

就学支援金が適用された際の1単位あたりの学費は学校によって変わりますが、仮に1単位が12,000円で、すべて就学支援金によって賄われたとします。

1年目は25単位を履修する費用は0円ですが、就学支援金が適用されなかったとすると12,000円x25単位で30万円!になります。これはかなりの負担です。

就学支援金は各生徒に74単位まで支給されます。初年度に25単位を履修して落としてすべてしまった場合、残り49単位は支給されますが、実際に取得しなければいけない単位はまだ74単位のままです。

そのため、単位を落とせば落とすほど、就学支援金を使ってしまったことになり、再履修の際は学費が跳ね上がるので保護者としてはかなり経済的な負担になります。

せっかく子供を高校に入れたのに年間何十万円、場合によっては100万円以上の学費が延々と出ていくという状況で、お子さんに強くあたってしまう保護者の方も多く見てきました。

本当はお子さんも高校に行きたいけれど身体と心がついていかない。このあたりは本当に親子ともに辛い状況になります。

私の経験から言えることは、保護者の方はもちろん、お子さんも含めてどうやったらしっかり単位が取れるか、そして単位を落としてしまったときはどのくらいの学費になるのか、その場合どうするか、休学するか、などの話を事前にしっかり理解して話し合っておくことです。

もちろん高校を選ぶ時点で多くのストレスや手間があるのは承知の上ですが、通信制高校では入学自体は簡単にできるようになっていますので、入学した後のことについても余裕があるときに見通しておきましょう。

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